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さて、皆様のオフィス空間はどんなオフィスでしょうか?
快適ですか?今もオフィスに出社されていない人も、多いかもしれませんね。
新型コロナウイルスの影響で閑散となった職場を今後どのように効率運用させるか、様々な議論を目にします。
「これを機に、オープンなオフィスレイアウトでなければ、時代遅れになるかもしれない・・・。」
果たして、それはどうでしょうか??
実は、コロナ以前から、間仕切りのない空間に人がひしめき合うオープンオフィスでは、気が散る・煩わしい、などの不満が沸き起こることなることがレポートされています。
加えてのwith コロナ。健康被害へのリスクは常に付きまとうようになりました。
コロナ以前のちょっと前の記事ですが、既にこのような記事が・・・。
オフィスの空間を壁などで区切ってしまわず、全てが見渡せるほどの開放的な空間として使用する「オープンオフィス」のスタイルは、近代的なオフィスの姿として注目を集めました。 他人との区切りがなく、文字どおり横方向に広がった環境により仕事のアイデアが生まれやすくなったり、仕事の効率が上がったりというメリットが語られていたオープンオフィスですが、実際にはまったく逆の影響が現れていることが知られるようになってきています。 会社を経営するクリス・ナーゲレ氏は4年前、テクノロジー系企業の多くに倣って会社のオフィスを仕切りのないオープンオフィスのスタイルに変更しました。ナーゲレ氏の会社では在宅ワークを行う人が多かったのですが、社員同士のつながりをより強固にし、お互いの関わり合いを強めたいという意向があったとのこと。ほどなくしてナーゲレ氏の試みは全くの失敗だったことが明確になりました。 オフィスに集まったスタッフはそれぞれ集中力が散漫になり、生産性も低下が見られたとのこと。そして、ナーゲレ氏を含む9人の社員は皆不満を訴えるようになってしまったそうです。日本でも見かけることがあるオープンオフィスですが、アメリカでは実に70%のオフィスがオープンスタイルを取り入れているという統計もあるとのこと。そしてそれらのオフィスの多くは、旧来の区分け型オフィスに戻ることはないものと見られています。 その一方で、オープンオフィスには弊害が多いという研究結果も出ています。オープンオフィスを採用することで生産性は15%低下し、従業員の注意力が乱されることになったほか、スタッフが病気にかかる頻度も2倍に高まったこともわかっており、これらの結果を踏まえ、従来型のオフィスへと回帰する流れも生まれているとのこと。事実、4年前にオープンオフィスを導入したナーゲレ氏でしたが、その直後からテクノロジー業界の中では個室スタイルのオフィスに戻りたいと言う声が多いことに気づいたとのことで、多くの人が『オープンオフィスが耐えられない』と口を揃えて言います。オープンオフィスにすることで、彼らは仕事を仕上げられなくなり、自宅に帰ってから続きの作業を行うことが多くなりました」と語っています。 オープンオフィスがうまく行かない最も大きな原因が、「集中力の阻害」です。コンピューターとは違い、人間の脳は基本的に一度に複数の作業をこなす「マルチタスク」には向いておらず、ひとたび邪魔が入ると再び集中した状態に戻るのに20分以上を要するとも言われています。また、空間の広さによって脳の記憶力が悪影響を受けることもあります。 また、人々の集中力を阻害する最大の邪魔者は騒音です。完全オープンオフィス環境で働く人の50%が、また、背の低いパーティションに囲まれたブースで働く人の60%が、音的なプライバシーに関して不満を訴えているとのこと。一方、個室で働いている人が同様の不満を訴えるケースはわずか16%だそうです。 オープンオフィスが推奨される最大の理由の1つが、人々の交流が進むことで新しいものが生まれるという考え方です。しかし実際には、そのような環境で働いている人がアイデアを持ち寄り、ブレインストーミングを行って何かを生みだすケースというのは、考えられているほど多くはないこともわかっています。たしかに他人の会話が耳に飛び込んでくることが多いオープンオフィスの環境ですが、実際に聞こえるのはクリスマスにあげるプレゼントの話題や、配偶者とのトラブルといった内容が多いといいます。 オーギュスタン氏はこの状況について「確かに人々は会話を多く交わすようになりますが、仕事に関連する会話はさほど多くありません」と語っています。 何かを生みだすかも知れない手法としてもてはやされることの多いオープンオフィスですが、メリットばかりではないというのも明確な事実といえそう。とはいえ、人々が顔をつきあわせることで生まれるものもあるのは事実といえるので、その時の状況や仕事の内容によって、オープンな環境と集中できるプライベートな環境をうまく使い分けることが最終的には重要なことといえそうです。 ちなみに、ナーゲレ氏の会社はオープンオフィスを導入した3年後、床面積930平方メートル(約280坪)という広大なオフィスに移転したのですが、その際には全ての従業員に個室が与えられるクローズドスタイルのオフィスを選択したとのことです。 出典:壁やドアを取り払って仕切りのない「オープンオフィス」が実は効率を下げているという事実
オフィスの空間を壁などで区切ってしまわず、全てが見渡せるほどの開放的な空間として使用する「オープンオフィス」のスタイルは、近代的なオフィスの姿として注目を集めました。
他人との区切りがなく、文字どおり横方向に広がった環境により仕事のアイデアが生まれやすくなったり、仕事の効率が上がったりというメリットが語られていたオープンオフィスですが、実際にはまったく逆の影響が現れていることが知られるようになってきています。
会社を経営するクリス・ナーゲレ氏は4年前、テクノロジー系企業の多くに倣って会社のオフィスを仕切りのないオープンオフィスのスタイルに変更しました。ナーゲレ氏の会社では在宅ワークを行う人が多かったのですが、社員同士のつながりをより強固にし、お互いの関わり合いを強めたいという意向があったとのこと。ほどなくしてナーゲレ氏の試みは全くの失敗だったことが明確になりました。
オフィスに集まったスタッフはそれぞれ集中力が散漫になり、生産性も低下が見られたとのこと。そして、ナーゲレ氏を含む9人の社員は皆不満を訴えるようになってしまったそうです。日本でも見かけることがあるオープンオフィスですが、アメリカでは実に70%のオフィスがオープンスタイルを取り入れているという統計もあるとのこと。そしてそれらのオフィスの多くは、旧来の区分け型オフィスに戻ることはないものと見られています。
その一方で、オープンオフィスには弊害が多いという研究結果も出ています。オープンオフィスを採用することで生産性は15%低下し、従業員の注意力が乱されることになったほか、スタッフが病気にかかる頻度も2倍に高まったこともわかっており、これらの結果を踏まえ、従来型のオフィスへと回帰する流れも生まれているとのこと。事実、4年前にオープンオフィスを導入したナーゲレ氏でしたが、その直後からテクノロジー業界の中では個室スタイルのオフィスに戻りたいと言う声が多いことに気づいたとのことで、多くの人が『オープンオフィスが耐えられない』と口を揃えて言います。オープンオフィスにすることで、彼らは仕事を仕上げられなくなり、自宅に帰ってから続きの作業を行うことが多くなりました」と語っています。
オープンオフィスがうまく行かない最も大きな原因が、「集中力の阻害」です。コンピューターとは違い、人間の脳は基本的に一度に複数の作業をこなす「マルチタスク」には向いておらず、ひとたび邪魔が入ると再び集中した状態に戻るのに20分以上を要するとも言われています。また、空間の広さによって脳の記憶力が悪影響を受けることもあります。
また、人々の集中力を阻害する最大の邪魔者は騒音です。完全オープンオフィス環境で働く人の50%が、また、背の低いパーティションに囲まれたブースで働く人の60%が、音的なプライバシーに関して不満を訴えているとのこと。一方、個室で働いている人が同様の不満を訴えるケースはわずか16%だそうです。
オープンオフィスが推奨される最大の理由の1つが、人々の交流が進むことで新しいものが生まれるという考え方です。しかし実際には、そのような環境で働いている人がアイデアを持ち寄り、ブレインストーミングを行って何かを生みだすケースというのは、考えられているほど多くはないこともわかっています。たしかに他人の会話が耳に飛び込んでくることが多いオープンオフィスの環境ですが、実際に聞こえるのはクリスマスにあげるプレゼントの話題や、配偶者とのトラブルといった内容が多いといいます。
オーギュスタン氏はこの状況について「確かに人々は会話を多く交わすようになりますが、仕事に関連する会話はさほど多くありません」と語っています。 何かを生みだすかも知れない手法としてもてはやされることの多いオープンオフィスですが、メリットばかりではないというのも明確な事実といえそう。とはいえ、人々が顔をつきあわせることで生まれるものもあるのは事実といえるので、その時の状況や仕事の内容によって、オープンな環境と集中できるプライベートな環境をうまく使い分けることが最終的には重要なことといえそうです。
ちなみに、ナーゲレ氏の会社はオープンオフィスを導入した3年後、床面積930平方メートル(約280坪)という広大なオフィスに移転したのですが、その際には全ての従業員に個室が与えられるクローズドスタイルのオフィスを選択したとのことです。
出典:壁やドアを取り払って仕切りのない「オープンオフィス」が実は効率を下げているという事実
一見、おしゃれで開放的で、コミュニケーションが活性化されそう、かつスペース面のコスト的にも良くなりそうなオープンオフィスなのに意外な結果です。
オフィスが「オープン」な設計だと、生産性が低下する。
─経営者の思惑とは逆に、従業員は様々な理由で、職場では他者とのコミュニケーションを制限したいと考えているときも、実際は多くあるのではないか。仕事をするうえで適切な環境をつくるには、「境界」があった方が都合が良く、結果的には生産性が上がるという見解です。
基本的に、マルチタスクに向いていないわたしたちの脳は、一度邪魔されると再び集中した状態に戻るまで20分以上を要するのですね・・・。確かに、オープンオフィスはコミュニケーションを遮る仕切りもなく、一見カジュアルなディスカッションが促進されそうですが、一般的なパーテーションでスペースを区切らえたり、デスク上での従業員同士の間にごく小さな仕切りがある方が、モチベーションの切り替えも無意識で働くような気がします。もちろん人によりけりということはあったり、立場や役割によっても向き不向きはありそうです。少なくとも、壁や仕切りを取り除くだけではうまくいかないことは確かなのでしょう。
「日本のオフィスって、だいたいオープンプランなオフィスですよね?高いパーティションで区切られたオフィスは、外資の保険会社で見たきりで、ほとんどお目にかかったことがありません。」という外国人のかたの声も。
そういいながら、オープンオフィスを最初に流行らせたのは、20世紀初頭の有名な建築家、フランク・ロイド・ライトだそうじゃないですか。
オフィスの壁を取り払うことで社会的な壁も取り払われ、職場が民主化するはず。流行のデザインであり、かつ予算を抑えられるため、オープンオフィスというスタイルが普及したそうです。80年経った今も、時にデザイナーや建築家たちは、オープンなレイアウトにすることで従業員同士が協力しやすくなると、似たような利点を挙げがちで、いまだにオープンなオフィスは、コミュニケーションの円滑化やチームの結束を高めるために採用する企業もあります。
結局、生産性の低下や不満の原因はどこからくるのでしょうか?
実際、広いデスクやスペースを与えられると、単純に気分よく、やる気も沸き起こる経験が、私もあります。
社長室があったり、昔から上長のデスクスペースが大きいのはなぜ?秘匿性や特権だけではない、科学的根拠も確かにありそうです。
そういう意味では生産性の高いオフィスとは、「十分な広さがある個室」を備えたワークスペースが最新のオフィス空間と言えそうです。
多くの企業にとって、従業員全員にそれを与えることは難しいと思うかもしれません。
しかしながら、コロナ渦において、テレワークの有用性を見直し、出勤率低下の前提においてであればいかがでしょうか。また、地代家賃経費を今より抑え、より広いオフィスへの移転も選択肢に加えた場合はいかがでしょうか。
パーテーションラボでは、可動式間仕切りのソリューションパーテーションを用いて、柔軟性の高い『戦略的オフィス作り』のお手伝いをさせていただきます。
是非ご相談ください。
次回は、時間と場所を自由に選択できる働き方「ABW」を考察してみようと思います。
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