工場内でパーテーションを用いる際に気を付けるべきこと

1. パーテーションの使用目的を明確にする

工場内にパーテーションを設置する際は、使用目的を明確にしておくことが大切です。
初めに用途を明確にしておくことで、どのような材質のものにすべきか、どこに設置すべきなのかといったことに悩むことがなくなります。

 

工場では、建物の一角やラインの途中などに個室や囲いを設置することがあります。
建物の一角に休憩スペース、事務室として設置する場合には、防音性と防塵性に高く、空調の管理がしやすいようなものが適しています。
一方で、ラインの途中に設置する場合は、ラインの形状に合わせて設計するので、レイアウトの自由度の高さが必要になります。

 

このように、何を目的にするかによって、選ぶ製品が異なります。
どのような機能が必要なのか、またどのように活用するかによって、求められる性能が異なってきます。
会社にとって大切な工事になりますから、失敗しないよう、事前にどのような目的で設置するのか明確にしておくことを心掛けましょう。

 

 

2. 導入をスムーズに行えるよう具体的な設置場所を決める

具体的にどこにパーテーションを設置するのかを決めておくと、パーテーションの導入手続きがスムーズに行えます。
なぜなら、設置場所を決めておくことでパーテーションの寸法が決まり、完成品のイメージを業者に具体的に伝えられるようになるからです。
 
事前に使用目的を明確にしても、具体的にどこに設置するのかを決めなければ、導入するパーテーションの寸法は決まりません。
さらに、寸法が決まっていなければ、完成したスペースがどれほどの規模なのか把握できないため、予算を組むことも難しくなります。

 

設置場所が決まっていないということは、まだ完成品を具体的にイメージできていない証拠です。
目的に合わせて、ある程度の位置や形・大きさなどを練ってから業者に問い合わせると、導入までの段取りをスムーズに進めることができます。

 

 

3. 使用人数を見積もる

何人のスタッフを収容できるブースを設置すべきか見積もることも重要です。
上述のとおり、パーテーションを導入する際は完成品を具体的にイメージすることが大切であり、使用人数を見積もる作業も、完成品を具体化するために必要な作業です。
 
使用人数に比べてあまりにも小さいブースを設置すると、人で混雑して居心地の悪い空間となっています。
これに対し、想定される使用人数に比べ十分広いスペースを確保すると、圧迫感が無くなり、中での事務作業が捗り、休憩場所としても快適なスペースとなるでしょう。

しかし、数名しか利用しないにも関わらず、あまりに広いブースを設置すると、無駄なスペースが増えてしまいます。また、設置費用も高くなってしまいます。 なるべく予算を抑えながら居心地のよい空間を作るには、使用人数を概算しておくべきです。

 

 

4. 消防法を遵守する

密閉された空間を設ける場合、消防法に則った作りにしなければなりません。
法律を守るのは当然のことですが、火災などもしもの事態が起きた際に利用者の命を守るためにも、安全性の高い設計にも予算を見ておく必要があります。

また、消防法に定められたルールは、各自治体によって異なります。業者にすべての作業をお願いする場合でも、自分たちの目で内容を確認しておくようにしてください。

 

 

工場内におすすめのパーテーション3つの特徴

工場に設置するパーテーションは、以下の3つ特徴を持つものを選ぶとよいでしょう。

 

1. 遮音性が高いこと

工場内では至る所で騒音が鳴り響いており、事務作業や休憩を妨げる要因となります。
そのため、事務作業、休憩ブースとしてパーテーションを活用するのであれば、遮音性の高い素材を用いるべきです。
パーテーションもさまざまな種類の製品があり、区画するという意味ではローパーテーションを利用することも可能ですが、このような工場に設置する場合には、アルミパーテーションがオススメです。

 

2. 密閉された空間を作れる

工場内でパーテーションを設置する場合は、密閉された空間をパーテーションで作るとよいです。
なぜなら、密閉性を高めることで、音や塵ホコリの侵入を防げるからです。 工場内では騒音だけでなく、作業によっては多量の塵が舞っている所もあります。
これらは事務作業や休憩の邪魔になるものであり、居心地の悪さの原因です。多額の費用を投じて設置するのであれば、密閉性を高めて居心地のよい環境を設けて、作業効率をアップさせるべきでしょう。

 

3. 中の様子や外の様子を確認できる

側面にガラスを設置し、中の様子や外の様子が確認できる作りにすることをおすすめします。こうすることで、ブースの中にいながら外の作業をチェックでき、なおかつ、外にいながらブースの中に人がいるのかどうかを確認できます。また、ブース内で火事などの異常事態が発生しても、すぐに気が付くことができます。

 

 

イメージを固めてパーテーションを選びましょう

工場にパーテーションを導入する際は、使用目的や設置場所などを事前に社内で話し合うことが大切です。
完成品の具体的なイメージが固まれば、業者への依頼がスムーズに進みやすくなります。
まずはどのようなブースを設置するのかをイメージし、明確にすることから始めてみましょう。