トイレ環境から考える、保育園・幼稚園選び

保育園・幼稚園選びは、子どもの成長において重要な一歩です。　

多くの親御さんが教育方針や設備、立地などを重視しますが、意外と見落としがちなのが「トイレやシャワールーム設備」です。

1.トイレ環境における重要ポイント

　清潔さ、子ども用の便座や手洗い場の設備、そして子どものプライバシーを守る設計など、これらの基本的なチェックポイントを押さえることが、安心して子どもを預けられる保育園選びには不可欠です。 

保育園や託児所におけるトイレの「衛生面」

　第１にトイレの清潔さと衛生状態です。子どもたちが健康に過ごすためには、日々の清掃が徹底され、常に清潔な状態が保たれていることが必須です。

トイレの床や壁、便座の清潔さはもちろん、消臭効果があるか、手洗い場には石鹸が常備されているかを確認しましょう。

保育園でのトイレ設備の良し悪しは、トイレトレーニングの進行や子供たちのトイレ環境に対する快適さに影響を及ぼします。清潔で整備されたトイレ環境は、子供たちが排泄の過程を気持ちよく行うことができるようサポートします。手洗い場や手洗い用具も充実していれば、衛生意識を育むことができます。

トイレ設備が古く汚れていたり、手洗い場が不十分だったりする場合、子供たちのトイレトレーニングや衛生習慣の形成にネガティブな影響を与える可能性があります。そのため、保育園経営者はトイレ環境の充実と清潔さを重要な要素として考えるべきです。

また、子供たちは免疫力がまだ十分に発達していないため、清潔な環境が不可欠です。清潔なトイレ環境は感染症の予防につながり、子供たちの健康を守る役割を果たします。親御さんたちは子供が清潔な環境でトイレを利用できるかどうかを気にされていますので、トイレの改装による衛生面の向上は、保育園の魅力を高めるポイントとなるでしょう。

子どもがトイレに行きたくなるような内装の「デザイン性」

子供たちが楽しく過ごせるカラフルな壁紙や、可愛らしいデザインの便座カバーなどを取り入れることで、トイレ空間自体が魅力的になります。

子ども用の設備が整っているかの「機能性」

子どもたちが自立してトイレを使えるように、子ども用の設備機能が整っているかも大切です。低い便座、子どもが自分で上がれるステップ、手が届きやすい高さの手洗い場など、子どもたちの身体の大きさに合わせた設備が整っているかが重要です。

また、トイレのドアが軽くて子どもでも開け閉めしやすいか、便座が小さな子どもにも使いやすい形状であるかなど、子どもが一人でトイレを利用する際の安全性や使いやすさもチェックしましょう。

子ども用の設備が適切に整っていることは、トイレトレーニングをサポートし、子どもの自立心を育む上で非常に重要です。 

プライバシーを守る設計がされているか

トイレのプライバシーを守る設計がされているかも重要なポイントです。トイレの個室は、子どもが安心して利用できるように、適切なブース高さの仕切りでプライバシーが保たれている必要があります。

また、大人の目が届きやすいように設計されつつも、子どもがプライバシーを感じられる空間であることが重要です。このバランスを保つことで、子どもはトイレを安心して使うことができ、自立心や自尊心の育成にもつながります。

保育園が子どものプライバシーをどのように考え、それをどのように実現しているかを確認することは、子どもにとって安全で快適な環境を提供しているかの指標になります。 

2.トイレブースにおける安全性の確保

保育園におけるトイレブースの安全性は、子どもたちが毎日使用する上で非常に重要になってきます。

トイレの安全対策

トイレブース内の安全対策として、まず床材が滑りにくい素材であることが基本です。水や尿で濡れた場合でも滑りにくい設計がされているかがポイントとなります。

また、子どもが安心して座れるように、低めの便座や補助便座が設置されているかも重要です。これらは、子どもが自立してトイレを使用する際の安全性を高めます。

監視体制と緊急時の対応

トイレブースを使用する子どもの安全を確保するためには、保育園スタッフによる適切な監視体制が必要です。ブースの外からでも子どもの安全を確認できるように、ドアの上部には視界を確保するための窓が設けられている場合があります。 

また、子どもが困った時にすぐに知らせることができるよう、非常呼び出しボタンの設置も重要なポイントです。 

トイレブースのプライバシーと安全性のバランス

トイレはプライバシーを守りながらも、必要に応じて保育園のスタッフが迅速に介入できる安全設計が求められます。

例えば、ドアや仕切りは子どもが閉じ込められることのないように、内側からも簡単に開けられる構造であることが重要です。また、ブース内が明るく、子どもが安心して使用できる環境であることも大切です。

3.保育園における、「排泄自立支援」

　さらに、排せつ教育の面でもトイレは重要な役割を果たします。

子供がオムツを完全に卒業する前の2～3歳前後からトイレトレーニングを始めるタイミングは、多くの保護者が悩むことです。保育園でのトイレ設備の良し悪しは、トイレトレーニング（＝「トイトレ」）の進行や成功に影響を与えることがあります。

園のトイレトレーニングに対する方針

まず、保育園がどのようなトイレトレーニングの方針を持っているかがポイント。トイレトレーニングは子どもによって進行度が異なるため、個々のニーズに合わせた柔軟な対応ができるかが重要です。

保育園が具体的なトレーニングプランを持ち、それを保護者と共有しているかどうかも重要なチェックポイントになります。

個々の子どものペースに合わせた支援の有無

子ども一人ひとりの発達段階や性格を考慮した上で、トイレトレーニングを進めることができるかどうかもポイントです。保育園側が各子どもの進捗を観察し、その子に合ったアプローチを取っているかが重要になってきます。

また、トレーニング中に生じる可能性のある様々な問題に対して、どのようなサポートや解決策を提供するのかも確認しましょう。

3.保育園における、「洋式と和式の違い」が子供たちに与える影響

　洋式と和式の違いも子供たちに与える影響が存在します。

保育園での洋式と和式の違いは、家庭での習慣やトイレトレーニングの進行状況によっても影響を受けます。保育園でのトイレトレーニングが進行中で、子供たちが特定のトイレスタイルに慣れている場合、そのスタイルに合った「トイトレ設備」が提供されることがまずは望ましいです。

4.保育園における、「トイレトレーニング（トイトレ）」

　「トイレトレーニング（トイトレ）」は、オムツを使用していた子供たちが大人と同じようにトイレで排泄を行う能力を身につけるプロセスです。

このトレーニングは、子供の心身の状態が適した時に排泄の自立をサポートするものであり、強制的なものではありません。年齢やスピードよりも、子供の適切な状態に合わせて行うべきものです。トイレトレーニングは子供の成長段階に合わせて進めるサポートの過程であることを、心に留めておくべきです。

低い位置に取り付けられた便座や、子供が手洗いしやすい高さの洗面台を設置することで、子供たちが自分で行動できる環境が整えられます。

5.保護者の安心感を高めるポイント

　トイレトイレ環境は、子どもの健康と直結するため、保護者の安心感に大きく影響します。以下のポイントは、保育園が保護者の安心感を高めるために重視すべき要素です。 

保育園からの定期的な報告やフィードバックの仕組み

保育園が子どものトイレトレーニングの進捗や日々のトイレ使用状況について、定期的に報告やフィードバックを提供する体制が整っているかは、保護者の安心感を大きく高めます。 

このようなコミュニケーションを通じて、保護者は子どもの成長や日常生活の一部を把握でき、保育園への信頼感を深めることができます。

保護者がトイレ環境を事前にチェックできる機会の提供

保育園が入園前に施設内のトイレ環境を保護者が直接確認できる機会を提供することも、安心感を高める重要なポイントです。実際にトイレの清潔さや安全設備、子ども用の設備がどのように整っているかを自分の目で確認できることで、保護者は子どもを安心して保育園に預けることができます。

保育園と保護者とのオープンなコミュニケーション

保育園が保護者との間でオープンなコミュニケーションを保ち、トイレトレーニングや日常のトイレ使用に関する懸念や質問に対して、迅速かつ適切に対応する体制があるかも重要です。

保護者がいつでも気軽に質問や相談ができる環境が整っていることで、不安を感じることなく子どもを保育園に預けることができます。

6.保育園のウェブサイトやパンフレットで、トイレ環境の改装もアピールしている

　親御さんたちは、子供たちを安心して預けられる、安全で快適な環境の保育園を選びたいと考えています。

トイレやシャワーブースの環境も情報として提供していることは、保育園の魅力を高め、人気を集めている面もあるはずです。

親御さん視点から考えると、トイレの重要性は決して小さくありません。衛生面の向上と排せつ教育のサポートを通じて、保育園選びの要素としてトイレ環境を活用することで、子供たちとその家族にとって魅力的な場所となることができます。

パーテーションラボでは、子供たちの成長を支援する幼児用トイレブースの設置を承っております。

幼稚園選びの中でのトイレの重要性