オフィスのデザインはさまざまあり、「おしゃれで機能的なオフィスで仕事をしたい」や「集中力が高まるようなレイアウトのオフィスで働きたい」などと考える社員もいるでしょう。

オフィスをより効果的な空間に変えるなら、パーテーションを設置するのがおすすめです。パーテーション(=間仕切り)は見た目も効果もさまざまなタイプの物があります。

本記事ではオフィスに設置される一般的なパーテーションの特徴や選び方を解説します。本記事を読んでパーテーションの種類や違いを学び、より良いオフィス空間を作るための参考にしましょう。

 

1.オフィスに使用されるパーテーションの主な種類

オフィスに使用されるパーテーションの主な種類

 

オフィスに設置できるパーテーションには、具体的にどのような種類の物があるのでしょうか。ここではオフィスで使用されている主なパーテーションを4つ紹介します。

 

アルミパーテーション

オフィスに使用されるパーテーションの種類の一つに、アルミパーテーションがあります。

アルミパーテーションは、どのような雰囲気のオフィスにも対応しやすいパーテーションです。パネルをアルミフレームに固定して使う、シンプルな構造です。パネルの色にバリエーションが多く、目指すオフィスの雰囲気や空間に合わせて選べるでしょう。他の素材に比べると比較的価格を抑えて設置できるのも魅力です。

不燃性などの機能性も併せ持っているのも魅力です。

またアルミパーテーションにはガラスパネルやスライドドア、ホワイトボードを組み込むなど、設置するスペースに合わせて機能性を追加できます。

スチールパーテーション

オフィスに使用されるパーテーションには、スチールパーテーションもあります。

スチールパーテーションは耐久性、耐燃性に優れ、継ぎ目がないすっきりとした見た目が美しいパーテーションです。スチール製の両面パネルの中空構造になっています。

不燃性の他に内部に吸音材を挟むことで遮音性も向上ます。

重厚感がある見た目で、設置するとオフィスがより上質な印象になるでしょう。

ガラスパーテーション

オフィスに使用されるパーテーションには、ガラスパーテーションもあります。

ガラスパーテーションは開放感と独立性のある空間を作り、オフィスをよりスタイリッシュな印象に変えてくれるパーテーションです。パネルがガラスでできているため、空間をしっかりと仕切りながらも採光性に優れた明るい空間を作れます。パネルにフレームやドアなど他の素材を組み合わせるとおしゃれな仕上がりになるので、パーテーションにデザイン性を求める方にもおすすめです。

またガラスパーテーションにしたいけれど外部の目線が気になる方は、パネル全体や目線の位置の部分をクモリガラスに変更すると良いです。クモリガラスのパネルであれば、機密性と採光性を同時にかなえられます。

ローパーテーション

ローパーテーションもオフィスに使用されるパーテーションの一つです。

ローパーテーションには人の背丈くらいの物や卓上タイプの物などさまざまな高さがあり、設置する目的に合わせて選べます。パネルの表面は一般的に布張りの物が多く、カラーの種類も豊富です。

またローパーテーションは工具で連結できる簡単施工タイプの物が一般的です。パーテーションのサイズにもよりますが、比較的軽くて持ち運びやすいため、オフィスの人員変更やレイアウト変更などに合わせて短時間で設置ができるのも魅力でしょう。

 

2.パーテーションはハイパーテーション(施工型)とローパーテーション(設置型)に分類できる

パーテーションはハイパーテーション(施工型)とローパーテーション(設置型)に分類できる

 

 パーテーションは大きく分けてハイパーテーション(施工型)とローパーテーション(設置型)に分類できます。

ハイパーテーション(施工型)は、どのパネルも床から天井までの高さがあり、ハイパーテーションで空間を囲うことで個室を作れるのが特長です。前述したアルミパーテーションやスチールパーテーション、ガラスパーテーションはハイパーテーションに該当します。ハイパーテーションの導入には工事が必要なため、施工会社や専門の業者に工事を依頼する必要があります。

一方ローパーテーション(設置型)は工事を伴わずにオフィス空間の間仕切りとして簡単に設置できるのが特長です。オフィス空間を完全な個室に仕切るのではなく、オープンな空間を保ちながら、プライバシーに配慮したり仕事に集中するためのエリアを作ったりする用途で使われます。

 

3.ハイパーテーション(施工型パーテーション)の選び方

 オフィスに合ったハイパーテーションを選ぶには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。ここではハイパーテーションの選び方のコツを2つ紹介します。

 

使用シーンに合わせた素材

ハイパーテーションを選ぶコツの一つは、使用シーンに合わせた素材を選ぶことです。

オフィスにハイパーテーションを設置する目的はさまざまです。パーテーションを設置する目的や環境が違えば、適した素材も異なります。

例えば社員が使用する更衣室や物置きなどに、目隠しの目的でパーテーションを設置したい場合は、比較的安価なアルミパーテーションにすると良いです。

会議室や応接室などプライバシーを重視した個室を作りたい場合は、遮音性のあるスチールパーテーションを選ぶと、話の内容が外に聞こえにくくなります。

またオフィスに開放感を持たせたい場合は、採光に優れたガラスパーテーションを選ぶと良いでしょう。

このように使用する環境の解決したいポイントや予算などを考慮すると、ハイパーテーションを選びやすくなります。それぞれのハイパーテーションの費用の目安は、以下の通りです。

 

欄間の有無

ハイパーテーションを選ぶ際は、欄間(らんま)の有無を考えて選ぶことも大切です。

欄間とは、パーテーションの上部に当たる部分を指します。天井とパーテーションの上部に隙間がある「欄間オープン」と隙間がない「欄間クローズ」の2つのタイプがあります。

欄間オープンタイプを選ぶとオフィス全体の空気が循環しやすく、空調設備の増設が必要ないケースがありますが、遮音性は低くなってしまいます。

一方、欄間クローズタイプは遮音性やセキュリティ性が高いですが「新しく設置した部屋」だと見なされ、消防法に基づく適切な対応が必要です。具体的には消防署への届け出が必要になったり、消防法に基づいた消防設備の増設が必要になったりすることが挙げられます。

ハイパーテーションを設置したい方は、専門の業者に消防法に基づく適切な設置の仕方などを相談すると良いでしょう。

※参考:e-Gov法令検索.「消防法」.https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=323AC1000000186_20240401_505AC0000000058 ,(参照2024-05-17).

 

4.ローパーテーション(設置型パーテーション)の選び方

ローパーテーション(設置型パーテーション)の選び方

 

ローパーテーションは、前述の通り移動も容易なタイプが多い背の低いパーテーションです。ローパーテーションの設置には工事が必要ないものが多く、簡単ににオフィスに導入できるす。ここでは、ローパーテーションの選び方のコツを2つ説明します。

 

使用シーンに合わせた素材

ローパーテーションを選ぶコツの一つ目は、ハイパーテーションと同じく、使用シーンに合わせた素材を選ぶことです。

前述した通り、ローパーテーション床置き式や卓上タイプなど様々ですが、コロナ以降は打ち合わせ中の声や雑音を吸音する素材が使用された物や、飛沫感染などを防ぐための抗菌・抗ウイルス加工が施された物が注目されています。

パーテーションパネル面がファブリックで覆われたインテリア性も高いものや、飛沫防止のアクリルパーテーションなどがあり、オフィスの雰囲気や求める機能に合わせた素材を選べます。

 

パーテーションの高さ

ローパーテーションを選ぶ際、パーテーションの高さを考慮して選ぶことでより効果的に活用できます。

ローパーテーションには、前述した通り人の背丈くらいの高さから卓上サイズの物までさまざまな高さの物があります。ローパーテーションを設置する場所を立って使うか座って使うかも考慮して選ぶと良いでしょう。

 

5.まとめ

 一言でパーテーションといっても、工事が必要なハイパーテーションと不要なローパーテーションがあり、設置する際に注意すべきポイントが異なります。

オフィスにパーテーションを設置してレイアウトを見直したい方は、記事の内容を参考にして、使用シーンに合わせたパーテーションを選んでみてください。どのように選べば良いか悩む場合は、ぜひアイピック株式会社運営の直販サイトパーテーションラボにご相談ください。

パーテーションラボでは、パーテーション施工に関するさまざまな相談を承っています。「このようなレイアウトにしたい」や「よく分からないのでプロに任せたい」などの相談も大歓迎です。お客さまとの打ち合わせをした後は現地調査を行い、パーテーション設置後の空間コンセプトのデザインやプランニングまで無料で提供いたします。

パーテーションに関する質問があれば、ぜひパーテーションラボまでお気軽にお問い合わせください。

 

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