パーテーションを設置するとオフィス空間を効果的に区切って仕事の効率アップを図ったり、業務に集中できる快適な環境作りに役立てたりできます。

パーテーションには工事が不要なローパーテーションと、業者による施工工事が必要なハイパーテーションの2種類があります。ハイパーテーションを設置する際の施工方法や工事の手順には、どのようなステップがあるのでしょうか。

本記事ではハイパーテーションの施工方法を知りたい方に向けて、具体的な施工手順を5つのステップに分けて紹介します。パーテーションの施工を行う際は、本記事の内容をぜひお役立てください。

 

1.【パーテーション施工手順1】設置場所の決定と材料の準備

 ハイパーテーションの施工方法の最初のステップは、設置場所の決定と材料の準備です。

施工工事を行う業者がパーテーションを設置する場所へ出向き、寸法の測定やレイアウトの確認などの現地調査を行います。

この測定結果やクライアントの要望を考慮しながら、業者が工事計画を立案し、工事に必要なパーテーションのパネルやフレーム、ドアなどの材料・部品などのリストを作成し、工事の準備を開始します。

 

パーテーション工事

 

2.【パーテーション施工手順2】設置箇所への印付け「墨出し」

 施工方法の2ステップ目は、パーテーションを設置する箇所への印付けです。

パーテーションの施工位置を確定するため、作業員がレーザーで測定を行い、設置箇所に印を付けたり、床や天井にマーキングを行ったりしていきます。

これを「墨出し」といいます。墨出しとは、建築や内装工事において設計図通りに仕上げるための基本作業の一つであり、設計図を現場に正確に反映させるために重要です。

 

レーザー墨出し器

レーザー墨出し器

 

 

墨出しの手順

  1. 測定と計画
    墨出しの最初のステップは、設計図に基づいて建物や内装の各部分の寸法を測定し、計画を立てることです。これには、建物の基準となる基準線や基準点を設定する作業が含まれます。

  2. 基準線の設定
    建物の基準となる基準線を設定します。この基準線は、設計図に記載された位置や高さに基づいて、正確に現場に描き出されます。基準線の設定は、レーザー墨出し器やトランシットといった測量機器を用いて行われます。

  3. 基準点のマーキング
    基準線に基づいて、建物の重要なポイント(柱や壁の位置など)をマーキングします。これにより、施工の際に位置や高さがずれないようにします。

  4. 詳細な墨出し作業
    基準線と基準点をもとに、細かい部分の墨出し作業を行います。これには、壁や柱、窓やドアの位置を正確に描き出すことが含まれます。すべての墨出しは、設計図と一致するように正確に行われる必要があります。

  5. 確認と修正
    墨出しが完了したら、再度すべてのラインとポイントが正確かどうかを確認します。誤差が発見された場合は、直ちに修正を行います。

墨出しの重要性

  • 精度の向上
    墨出しによって、設計図通りの寸法や位置が現場に正確に反映されるため、施工の精度が向上します。

  • 効率の向上
    事前に墨出しを行うことで、施工中の手戻りや修正作業を減らし、工期を短縮することができます。

  • 品質の確保
    正確な墨出しにより、建物や内装の品質が向上し、完成後の仕上がりが美しくなります。

 

墨出しは、建築や内装工事の基礎となる重要な作業です。設計図通りの精度を確保するためには、経験と技術が求められます。これを確実に行うことで、高品質な建築物や内装空間を実現することができます。後のステップでパーテーションを正確な位置に施工するためにも、専用の道具やテープを使用し、精密な印付けを行う必要があります。

 

3.【パーテーション施工手順3】フレームの設置

 施行方法の3ステップ目は、パーテーションを支えるフレームの設置です。

 工事計画に基づき、作業員がパーテーションを設置したい場所の床や天井、既存の壁などにフレームを設置します。フレームはパーテーションのパネルを支える大切な基盤です。そのため安定性のある位置に適切に設置していく必要があります。

 

パーテーション工事

 

4.【パーテーション施工手順4】パネルの設置

 施行方法の4ステップ目は、パネルの設置です。

印付けとフレームを頼りに、作業員が適切な位置にパネルを設置していきます。このステップでは、工事計画に基づいてドアや窓、電気・通信ケーブルなども取り付けていきます。

 

パーテーション工事

 

5.【パーテーション施工手順5】設置箇所の仕上げと点検

 施行方法の5ステップ目は、設置箇所の仕上げと点検です。

 

パーテーション工事点検

 

施行工事がほぼ終了したこのステップでは、作業員がパーテーションの表面を清掃したり必要に応じた微調整などを行ったりして、完成度を高めていきます。

パーテーションの種類によっては、隙間風や騒音を防ぐために継ぎ目や隙間にシーリング材を充填するケースもあるでしょう。パーテーションがフレームにしっかりと固定されているか、可動部の動きがスムーズで動作に問題がないかなどを細かく確認したら、ハイパーテーションの施行工事は完了です。

 

6.まとめ

 本記事では、パーテーションの施工方法を知りたい方に向けて、具体的な5つの施工手順紹介しました。

一般的に施工が必要なハイパーテーションは、業者の作業員によって設置場所を決めてから印付け、フレームの設置、パネルの取り付けの順で仕上げられていきます。施工が必要なパーテーションの設置を検討されている方や、施工方法に不安がある方、どのようなパーテーションを選べば良いか悩んでいる方はぜひパーテーションラボにお問い合わせください。

パーテーションラボでは、パーテーションの専門知識を持ったスタッフがお客さまの要望の実現に向けて製品の提案やサポートを行っています。パーテーションの施工や付帯工事にも対応できる自社の職人・スタッフが責任を持って施工するため、パーテーション施工の全てのステップをお任せいただけます。

パーテーションの設置に関して質問がある方は、お気軽にパーテーションラボまでご連絡ください。

 

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